流行らないお店をやり続ける理由。

気がついたら、お店経営3件目!小さなお店の作り方、使い方をご案内。

今日も楽しかったです!お疲れさまです。

カウンター7席、座敷4人掛け3つ。
2階建て2店舗、駐車場共有。
駅遠し。
権利買い、厨房空っぽ。


ケルトンからのお店作りではなかったけど、
ほぼほぼ全てを経験。


お店の看板デザインは、自分で。
厨房のレイアウトを工務店に。


26歳で少しのお店経験しかない状態で、
よくもまぁ作ったと、今思えば、
若い私を少しは誉めてあげようと思う(笑)


看板屋さんや、工務店、どこをとっても初めてで、
どこが良いんだか、相場もわからず、
ただただ言われるままに。
酒屋さんは友人の紹介で、
メーカーはサントリー
決めては、営業の方に「惚れた」の一言。
本当によくして頂いた。


そんなスタートからの2件目。


1件目と違って、座敷があったのは、
たいへんだった。
結果はあって良かったけど、
スタート時の私のキャパはなかった。


スナックの飲み屋の経験。
1件目の居酒屋経験で、
集客と言う意味では、
それは順調なスタートを切らせて頂いた。
ただ、それに見合う私の準備は出来てなかった。
甘かったの一言。


すぐ満席になるは良いけど、
まったくメニューが出せない(>_<)
怒られはしないけど、
「また来るね」と帰られてしまう始末。


こんな日々の繰り返しだったけど、
スタッフも頑張ってくれて、
なんとかなって行くようになりました。


そして、常連さんもついて、
四季折々イベントをやって、
楽しい日々を7年弱過ごさせて頂きました。


ここでも印象的に残っている事は、
スタッフの事かな。


勿論、たくさんの思い出があって、
話しだしたら、エンドレスですが、
今回は、スタッフの事にします。


「今日も楽しかったです。お疲れ様でした。」


満席の回転するある日、
お客様を見送り、片づけ。
さぁ終わった、お疲れ様。


私自身、やっと終わった感と、ほんま疲れた~(>_<)と
思った日でした。
スタッフにも、疲れただろう、本当にありがとう、
遅くまでごめんね~(>_<)なんて思ってました。


そんな日のスタッフが帰るお見送りに、
いつものように、「お疲れさまね、気をつけて帰ってね」
と言ったら、スタッフのに言われたんです。


楽しかったと。


その瞬間、疲れが吹っ飛びました!


ちなみに彼女は、お店をやりたい夢を持っていました。
だから、他のスタッフと学びは違っていました。
(結果、お店はせず、結婚して現在は母になっております)


だとしても、この言葉が出るのか。


私は、アルバイトからOL、デザイン事務所、スナック、居酒屋と
経験してきたけど、いつも大変なところにフォーカスしてしまって、
楽しかった事だってあるのに、「疲れた」を優先してきていたと、
なんだか恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。


言われたその時は、そのまま会話にはせず、
自分でじんわり、しみじみした日々を送っていました。


そしてかわらない日常に、お客様に話すようになっていきました。
今もそうです。
この話は、2件目のお店の頃より、何度も何度もしてきています。


お客様への話出し何時もこう。


仕事が終わって帰る時、「楽しかった」って言った事ありますか?


そして、私は言った事がないですが、
言われた事があります。
そんな気持ちになった事がありますか?
その気持ちを表現した事はありますか?
って、必ず聞きます。


この話は、言った張本人の彼女の前でも話すのですが、
彼女はそれを記憶していなくて、
それがかえって、素直な気持ちだったんだとわかり、
なんとも幸せな気持ちに包まれるのです。


当時、とにかく嬉しかった。
こんな風に私もなりたいと思ったわけではないけど、
素晴らしい人格だと思った。
お客様に喜んで頂く商売であるけど、
スタッフにそう言われて、自分のオーナーである立場を
見直したんです。


お店は、お客様と私、そしてスタッフ、
皆で作られるものなんだと。


私は、そんな人にめぐり逢えたのが何より嬉しかった。
学ばせてもらったのは、私の方。
今でも忘れないし、感謝している。


こんな2件目のある日の出来事でした。。。